History

123イグニション 0号123イグニション 0号

世界中のクラシックカー愛好家から革命的な製品と称される123イグニションですが、その歴史は意外に短いのです。2002年に手作りの123イグニション0号を100個販売したことから始まります。

 

物語はもう少しさかのぼり、オランダのハイテクベンチャー企業社長アルバート=デジェール博士が娘さんの通学用に倉庫にしまっていた水色のシトロエン=2CVの姉妹車ディアーヌを引っ張り出した事から始まります。 ディアーヌと同じエンジンを持つ2CVがほとんどが平地であるオランダの数少ないトンネル内で突然故障してしまったという書き込みを偶然インターネットで見かけました。 原因は2CVの水平対向2気筒エンジンが50年前から同時点火という独特の方式で、それに当時のイグニッションコイルがタマタマ品質に問題が出だしたことにありました。 2CVオーナーたちは真剣に悩んでいたのです。

 

それを知った博士は心配になりました。 自分が与えたディアーヌで娘がひどい目に合わない方法はないのか? 普通ならイグニッションコイルを探そうとするところですが、電気の専門家であった博士は逆にコイルへの負担を減らせばいいというアイデアを思いつき早速実験を始めました。 試行錯誤の末に完成した非常にシンプルな手作りのしかし高度なアイデアの詰まった演算装置付き点火装置は素晴らしい性能でした。 ちなみに、このまったく新しい装置は2CVの場合大きいファンの後ろで外からは見えません。 あまりに出来がよかったので、近所の2CVミーティングに持って行くことにしました。 

 

この見えない発明の素晴らしさはすぐに理解され、あっという間に100個のリクエストが集まりました。 

 

ちなみいつの時点で123イグニッションとネーミングをしたのかを尋ねると、今から考えると「不思議だけど、最初の2CVミーティングにもって行く時にはそう決めていた」そうです。 しかも、「値段は今と同じ」だったそうです。

 

最初のオーダーを集めたのはクラブメンバーで、製品としての外見を性能にふさわしいモノにするアイデアもクラブメンバーがもって来たそうです。 それからは熱心な愛好家からのリクエストやアイデアを形にしてくと自然と今の123イグニッションに育ってきたとのだそうです。

 

もちろんまだまだ対応出来ていないクルマのオーナーからのリクエストが今も寄せられ続けています。

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